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高齢化や低炭素化など、社会が直面する課題は複雑化しています。これらの課題は、特定の課題の解決策が他の課題を悪化させたり、利用者間の利害を対立させるというマルチジレンマを含んでいます。この解決には、社会学、経済学、心理学、医学、工学など、複数の学問の協同が必要です。東京大学フューチャーセンター推進機構は、これら単一の領域科学では解決のできない社会問題に対して、全学が協力して取り組むことを目的に、平成21年度に設置されました。平成25年度には、TX柏の葉駅キャンパス駅前に「東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト」を建設し、本郷・駒場・柏の3キャンパスの東大部局、および、つくばや都心の産官研究機関を結集して、本格的な教育研究を展開しています。
現在、東京大学フューチャーセンター推進機構では、社会実験の統合化を研究課題としています。エネルギー・超高齢社会・交通システムにおいて、日本は課題先進国であるとともに優れた解決技術を有し、各地で社会実験が行われています。特に柏市周辺では、東大と公民の連携実験が30件に及び、柏の葉キャンパス駅周辺では、民間企業によりスマートシティ計画も進んでいます。この地の利を活かして、社会実験をデータベース化し、相乗効果や共通課題を抽出・解決する手法を体系化します。皆様のご支援ご鞭撻をお願い申し上げます。

フューチャーセンター推進機構長
新領域創成科学研究科 教授 保坂 寛